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ハウステンボスの夏の花火


夏の風物詩は何といっても花火ですね。パッと開いてドンとなる。そしてパッと消える。人の人生そのものです。そのうち、私もこの世から消えるでしょう。花火が人を感動させるのは、音や光の強さだけでなく、「美しさ」を同時にもっていたからです。大きく空に色とりどりの花を拡げるために欠かせないのは割火薬と、玉皮の強度とのバランスですが、とくに瞬間的にかつ均等に玉皮を割るためには、割火薬の工夫に眼を向けなければなりません。花弁のつまり星の一つ一つの色が変わるのは、基本的に日本の星が丸く(球形)、違った色を出す火薬が中心に向かって何層にも重なっているからです。日本の花火師たちの無限の工夫の結果が、一重でなく、二重、三重の同心球構造を持つ芯物花火を生み出しました。


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