正常圧水頭症 30年の脳神経外科・有床診療所『だからこそ』
正常圧水頭症。いわゆる手術でなおる認知症として、近年注目を浴びております。しかし『Treatable』(治る) 認知症といえども、それほど単純ではありません。正常圧水頭症の3徴候は歩行障害、物忘れ、尿失禁と言われますが、そこには腰の病気、膀胱の病気、年齢的な物忘れやアルツハイマー型認知症、栄養障害など様々な病態が混在し、さらには、個人個人の生い立ち、性格、生活習慣や家族構成によって患者本人、家族のベースラインやニーズもが異なります。ガイドラインに沿った判断を基本としつつも治療目標はケースバイケースだと感じています。当院には20年、30年通院されている患者さんたちが大勢います。定年退職からその後の生活を把握し、10年以上前の脳画像と比較しながら、タップテスト(髄液排出テスト)を行い、シャント手術、術後管理、リハビリ、介護支援まで一貫して地域の中で行える『だからこそ』の医療を提供したいと考えております。