ラスコー洞窟の壁画
5万年前から4万年前まで中期旧石器時代のネアンデルタール人の次の後期旧石器時代の4万年前から1万5000年前にかけてクロマニヨン人が登場しました。クロマニヨン人は、人類として初めて最初に絵を描いた集団の一つとみなされています。今から2万年前にフランス南西部のヴェゼール渓谷にある洞窟に、クロマニヨン人によって壮大な壁画が描かれました。先日、九州国立博物館に見に行ってきました。気が遠くなるような遠い昔に描かれた絵に見入っていると、2万年前のタイムカプセルの時間の経過が、不思議であり、当時の色が現在に蘇ったことの感動しました。世界に拡散していった当時のクロマニヨン人の遺伝子が、確実に我々日本人にも引き継がれているはずであり、当時のクロマニヨン人に不思議な親近感を覚えました。今から2万年後の世界など、私には想像がつきませんが、どうか、我々の子孫である人類が幸福に存在していることを、祈るばかりです。